ビットコイン(BTC)が48,000ドル前後で取引を続ける中、大手仮想通貨取引所クラーケンCEOであるジョセ・パウエル氏は「20210年内にビットコインが10万ドルに達する」との予想を覆し、「クリプトウィンター(仮想通貨冬の時代)」が訪れる可能性を示唆した。

パウエル氏はブルームバーグ・テクノロジーのインタビューで14日、ビットコインと仮想通貨エコシステムが歴史的に「ビットコイン半減期基づいて」サイクルが回っていることを示し、クリプトウィンターは現在、「可能性がある」と答えた

しかし、潜在的にクリプトウィンターが迫っている中で、パウエル氏は、BTCが40,000ドルを下回る場合、投資家が買い始めると、市場が弱気市場から立ち直ることを確信しているという。

「私は、多くの人々が40,000ドル以下は買い場と見ていると思う。私は個人的に数ヶ月前に3万ドル近くまで下がった時に買った。多くの人が底値が戻ってくるのを待っているのだろう」

インタビューの中でパウエル氏は、2021年後半の10万ドルビットコイン予測を含む、彼の過去のビットコイン予測のいくつかに言及。同CEOは8月にこの予測を行い、「今年の終わりから来年の初めにかけて、1BTC=10万ドルに上昇するのを見ることができると思う」と述べている。また、3月にはビットコイン価格が「無限大」になると予測した。

予想が外れつつある中でもパウエル氏は「どこに行くかはわからない」と語り、長期的にはまだビットコインに強気であることを指摘した。「ビットコインの長期的なトレンドラインを見て、それが一貫して上昇しているとき、私はいつも人々に、『ビットコインを買うことを考えるなら、5年以上の投資として考えるべきだ』と言っています」

ストック・トゥ・フロー・モデルの作成者PlanB氏やモルガンクリーク・デジタル・アセッツの共同設立者アンソニー・ポンプリアーノ氏、スカイブリッジ・キャピタルCEOアンソニー・スカラムーチ氏など、仮想通貨コミュニティの多くの著名人がBTCが2021年末までに10万ドルに達すると予測していた。

先週、ビットワイズの最高投資責任者マット・ホウガン氏は、年内に10万ドルというのは「難しい予測」だと主張し、2022年にその価格水準が訪れる可能性を示唆した。