大手チャットアプリの韓国カカオトークが6月はじめ、新機能として仮想通貨(暗号資産)ウォレット機能「クリップ(Klip)」を追加した。これによって、韓国での仮想通貨普及につながるのか。コインテレグラフジャパンでは、韓国を拠点とする仮想通貨リサーチ企業Xangleにその影響を聞いた。
カカオトークは韓国を中心に利用者が多く、韓国の利用率は全人口の90%ともいわれている。今回のウォレットでは、カカオの独自ブロックチェーン「クレイトン(Klaytn)」基盤の仮想通貨やノンファンジブルトークン(NFT)をサポートしている。
カカオトークのアカウント情報で送受金
今回の新機能クリップについて、Xangleは、「ブロックチェーンや暗号資産についての知識がほとんどない人であっても、誰でもウォレットを使えるよう設計されている」と評価している。
「クリップを使うと、ほとんどのブロックチェーンウォレットに典型的な複雑なウォレットアドレスではなく、カカオトークのアカウント情報を使ってデジタル資産の送受金ができる」
さらにXangleは、カカオトークを積極的に使っている20~30代のユーザーが、「クリップサービスを最大限に活用するだろう」と予測している。
ブロックチェーンアプリの普及となるか
実際、クリップのウォレット機能はリリースから数日で10万人を突破したと、カカオは発表している。
またクリップは、独自ブロックチェーンのクレイトンのブロックチェーンアプリ(クレイトンではDappsではなく「Bapps」と呼んでいる)に直接接続される予定だ。
Xangleは「通常のモバイルアプリと同じように、クレイトンのBappsを使うことができるようになる可能性がある」と指摘する。今後クリップにどのようなキラーBappsが搭載されるのかを注視していきたいと語っている。