米金融大手のJPモルガン・チェースが、仮想通貨の弱気相場が続いているため機関投資家が参入に尻込みをしているという見解を示したと18日付のブルームバーグが報じた。これまでは弱気相場にも関わらず機関投資家の関心は高まっているという見方が相次いでいたが、JPモルガンは異なる見解を持っているようだ。

記事によると、JPモルガンのアナリストとストラテジストがビットコイン(BTC)に対する機関投資家の意欲が「しぼみ始めている」と発言。シカゴオプション取引所(CBOE)の先物の契約数を示す指数が「急激に下がっている」ことを要因にあげたという。またアナリストらによると、より機関投資家の参加が多いシカゴ先物市場(CME)での契約数も「2018年のレンジの底付近にある」と指摘したそうだ。

さらにアナリストらは、平均的な取引サイズも減少したことに注目。1年前は約5000ドルだったが、現在は160ドル以下になっているという。

弱気相場にも関わらず機関投資家の参入に向けた環境づくりが進む一方、今回のJPモルガンのアナリストのような分析をする専門家もいる。コインシェアーズのCSOは、最近の仮想通貨の下落は機関投資家が「マネーを引っ込めた」ことに起因すると話した