ジョージ・ソロスとヘッジファンドを共同運営していたことで知られる米投資家のジム・ロジャーズが、ビットコインはバブルの「匂い」がすると述べた。シンガポールで同氏にインタビューした米情報サイトマーケットウォッチの記者に語った。

   75才のロジャーズ氏はビットコインというものをあまり理解しておらず、投資のチャンスを見逃したとした。

歴史の中で見た全てのバブルに似ているし、その匂いがする。

   これはビットコインに強気なアナリストのロニー・モアス氏やファンドストラト社のトミー・リー氏とは対照的な意見だ。例えばナラティブ・ネットワークの創始者であるテッド・オニール氏も次のように述べている。

伝統的な投機バブルというのは、過剰な熱狂の下、内在価値を大幅に超えて資産価格が上昇するときに発生する。ビットコインは既に彗星のごとく上昇し、また成熟するまで激しい値動きを経験するだろうが、まだ割りにあった投資であると思う。特に、現在この世界には6000兆円のお金がある中、ビットコインの時価総額はその0.2%である約15兆円にすぎないことを考えてみるとわかる。価値の貯蔵庫としても、通貨としても、大きな時価総額を持つように成長していくと思う。

   ビットコインを笑うものは多いが、技術とそのポテンシャルに詳しいものはバブルの心配とは無縁なようだ。