レイヤーXは5日、茨城県つくば市で、つくばスマートシティ協議会に加入したと発表した。同社の研究開発組織レイヤーXラボがブロックチェーンを使った電子投票実現に向けて協力する。

茨城県つくば市は「スマートシティ」の実現を目指し、産学官の他に金融機関が連携して事業を推進していくためスマートシティ協議会を設置。全国の自治体を先駆けて行政のデジタル化を進めている。特に電子投票については実証実験を過去3回実施してきている。

レイヤーXラボもこうした動きから加入することになったという。

「LayerX Labsではブロックチェーンなどを活用した独自技術を用いて、スマートシティの肝となる個人情報の活用とプライバシー保護の両立のため、秘匿化・匿名化技術の研究開発を推進してきており、この度、つくばスマートシティ協議会に加入することとなりました。」

新型コロナによって注目を集める電子投票だが、「二重投票の防止や投票の秘密を高いレベルで担保できない技術的課題、投票所のネットワーク整備環境の不足、電磁的記録式投票機の導入・運用コストなどに課題」があるという。

こうした課題に関してレイヤーXは、ブロックチェーンを活用した独自技術を使って、投開票プロセスの透明性と投票内容の秘匿性を両立した電子投票プロトコルを研究・開発。「二重投票の防止、投票内容の正確な保存、投票の秘密、操作記録の管理」が可能な他、投票結果がブロックチェーン上に記録されて正しく集計されていることを後から検証することもできるという。