米デジタル決済企業のスクエアは、ビットコインのハードウェアウォレットの開発を着々と進めているようだ。同社CEOであるジャック・ドーシー氏と、ハードウェア責任者のジェシー・ドロガスカー氏の2人がウォレット開発についてツイートした。

スクエアとツイッターのCEOであり、ビットコイン支持者であるドーシー氏は、6月にスクエアによるハードウェアウォレットの構想について触れていたが、9日のツイートで「私たちはそれをやっている」と明らかにした。

ドロガスカー氏は、スクエアがビットコインのカストディ(保管・管理)をよりメインストリームにしたいと語り、ハードウェアウォレット開発についてツイートしている。

「私たちは調整すべき多くの疑問と問題を抱えている。私たちはこの製品の方向性から始めるだろう。:ビットコインファースト、グローバルな展開、『アシスト・セルフカストディ』を達成するためのマルチシグ、そしてモバイル使用優先」

ドーシー氏は先月、「アシスト・セルフカストディ」という用語について説明し、スクエアがハードウェアウォレットを管理するためのエクスペリエンスを簡素化するつもりだと語っている。

「カストディはオール・オア・ナッシングである必要はない。私たちは『アシスト・セルフカストディ』を通じてウォレット管理をシンプルにすることができる。アシストには優れた製品設計が必要だ。最小限のセットアップ時間、既存のデバイスへの適応、エンドツーエンドの信頼性だ」と、ドーシー氏は述べている。

過去1年間で仮想通貨セクターが成長する中、仮想通貨市場では新規投資家による投資が大幅に増加しており、仮想通貨カストディはますます重要なトピックとなっている。

ハードウェアウォレットは、ユーザーが自分の秘密鍵を外部のオフラインデバイスに保存できるようになるため、暗号資産を保管するための最も安全な方法の1つだ。しかし一般的なユーザーは、使い方を学ぶのが難しいと不満を漏らしている。

仮想通貨取引所には暗号資産を保管することはリスクを伴う場合もある。ハッキングによって失われたり、規制に巻き込まれたりする恐れがある。

またコンピュータやモバイルのソフトウェアウォレットも、マルウェアなどのリスクに直面している。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン