イスラエルの中央銀行は、金利機能を持つ新しい中央銀行デジタル通貨(CBDC)をサポートする計画だ。
3月11日に発表したレポートで、イスラエル銀行は、法定通貨シェケルのCBDCが即時かつ24/7の支払い、複数支払いサポート、オフライン使用、残高に対する制限、さらに金利機能を持つ二層モデルで実装されることを概説した。
CBDCで論争となるユーザーのプライバシー面については、「プライバシーの領域では、このアーキテクチャは、システムの運用、制御、及び監視に必要な情報の種類を中央銀行がシステム管理者として定義することを可能にする。しかし、中央銀行は、最終利用者の残高や取引に関して個人を特定できる情報へのアクセスを持たない」としている。
現在、イスラエルの商業銀行は顧客のシェケル預金と貯蓄に対して4.86%の利息を支払っている。中央銀行の計画の下では、銀行は短期流動性バッファーの一部として無利息のシェケルCBDCを保有できるようになるという。
「データ構造は、システムがセクション2.1で定義された全ての前提条件に準拠する能力、保有制限の施行、及び利息の適用を可能にする必要がある」と研究者は書いている。
イスラエルは2021年からデジタルシェケルの発行を検討していたが、現時点で具体的なパイロットテストは行われていない。「デジタルシェケルシステムの様々なコンポーネント間の相互依存性を考えると、決定は最終的なものではない」とイスラエル銀行は述べた。