ビットコイン(BTC)は、心理的なレジスタンスである5万ドルを下回り、調整局面にある。しかし、現在の反落の間に、いくつかの主要アルトコインが価格を急上昇させており、アルトシーズンは終わっていないようだ。

ビットコイン価格は突破すべき重要なレジスタンスに直面している一方、イーサ(ETH)はすでに重要レジスタンスを突破。BTCに対して3ヶ月ぶりの高値をつけ、史上最高値付近にあるレジスタンスに向かって進んでいる。

このイーサのブレイクアウトに、ビットコインが追随して9月中にレジスタンスの壁を突破するシグナルとなるかどうかが、現在の注目ポイントだ。歴史的に見て、9月は低調な月であるため、もし、このようなブレイクアウトが起これば多くのトレーダーの意表を突くことになるかもしれない。

51,000ドルのレジスタンス突破が鍵

BTC/USDT 1-day chart. Source: TradingView

ビットコインの日足チャートでは、44,000ドルから50,000ドルの間で調整が起きている。この調整は、アルトコインの大きなブレイクアウトをもたらし、いくつかのアルトコインはすでに過去の史上最高値を更新した。

ビットコインのレジスタンスは非常に明確だ。もしビットコインがこのレジスタンスを破ることができれば、大きな動きにつながりそうだ。

チャートの弱気のダイバージェンスが確認されるのは、最近のハイアーローが無効になり、下方にブレイクしたときだ。その時点で、上昇トレンドが反転したことになる。

現在、BTC市場は7月の安値からの上昇の後、固まっている。これは言い換えれば、ビットコインが44,000ドルに見られるサポートレンジの下限を失うまで、弱気のダイバージェンスは確認されないということだ。

時価総額が史上最高値を目指す

Total crypto market capitalization 1-day chart. Source: TradingView

仮想通貨市場全体の時価総額は、強気トレンドを継続している。

時価総額が最高値を突破するためには、2兆1,200億ドル付近のレジスタンスゾーンを突破する必要がある。これを突破すると、史上最高値に向けて上昇するだろう。このチャートは現在、BTC/USDよりも強気の行動を示しており、ビットコイン価格の今後の動向を予見するものでもあるかもしれない。

イーサは重要な3,400ドルのレベルを突破

ETH/USD 1-day chart. Source: TradingView

イーサの日足チャートでは、重要なレジスタンスである3,400ドルを突破した。これは、市場全体の強さを示すシグナルだ。今のビットコインとイーサの違いは、ETHが高値を更新しているのに対し、ビットコインは横ばいのレンジに留まっていることだ。

このチャートでは、イーサの重要なレジスタンスは、3,400ドルだ。ここがサポートされる限り、史上最高値への継続の可能性が高まる。

しかし、3,400ドルを割り込むと、弱気のダイバージェンスが発生する可能性があり、2,600ドルまでの調整が行われることになる。このような調整はビットコインにも影響を与える。

ビットコインの注目すべき重要なレベル

BTC/USD 4-hour chart. Source: TradingView

ビットコインのチャートは、最近の高値である50,300ドル以降、わずかに下降トレンドを示している。しかし、チャートには46,400ドルにも重要なサポートが示されており、44,000ドル以下への下落を妨げるだろう。

このような調整は市場に悪影響を及ぼし、市場全体が安値に向かって下落する可能性がある。これはイーサが3,400ドルを下回ることにもつながるだろう。

一方、ビットコインがこの44,000ドルと51,000ドルの間のレンジ内に留まるならば、アルトコインが上昇する条件は継続する。

ビットコインが上昇するか、重要なインパルスウェーブが発生するまでは、アルトコインは短期的にBTCをアウトパフォームする。