仮想通貨相場は昨日に続き、主要な仮想通貨が上昇する展開となっている。ビットコインは前日比1%上昇し、1万400ドルで推移している。

大きく上昇しているのはアルトコインだ。XRPは0.30ドルの心理的節目を3ヶ月ぶりに突破。現在は約15%上昇して、0.32ドルで取引されている。イーサ(ETH)も約11%上昇し、足元では273ドル近辺で推移している。

トロン(TRX)が9%、ステラ(XLM)やネオ(NEO)は10%近く上昇するなど、アルトコインの上昇が目立つ展開となっている

出典:Coin360 11:30時点

XRPは長期の下降トレンドを突破

3ヶ月ぶりに0.3ドル台に回復したXRPは、テクニカル的にも大きな節目を迎えているようだ。

仮想通貨アナリストのジェイコブ・キャンフィールド氏は、XRPが長期の下降トレンドラインを突破したと指摘。200日間移動平均線(EMA)が新たなサポートになっていると述べている。

出典:@JacobCanfield

海外の著名テクニカルアナリストのアレッシオ・ラスターニ氏は、2020年に注目する仮想通貨の1つにXRPをあげ「上昇トレンドを確認するためには少なくとも0.3ドル、0.25ドルを確認しなければならない」とみていた

ビットコインは「依然として強気」

マーケット分析を手掛けるヘッジアイ・リスクマネジメントのキース・マクロウCEOは、ビットコインは依然として強気トレンドにあると指摘している

マクロウ氏の分析では、ビットコインは8998~1万264ドルの「リスク範囲」に留まっていると述べている(リスク範囲とはマクロウ氏の企業で採用している指標で試算の売り買いを測るものという)。マクロウ氏の分析では、9000ドル近くまで下落したとしても、ビットコインは買いの機会になるという。

反落の兆し?

一方で、仮想通貨コミュニティの中にはビットコインの反落する兆しがあると指摘するものもいる。

仮想通貨トレーダーのジョシュ・ラガー氏は、DMやEメールでアルトコインやビットコインを買うべきかどうかという質問がランダムに来るようになったと指摘。ラガー氏は前回の高値であるBTC1万3000ドル突破の際にも同様の傾向があったとして、「反落が近づいているという明確なサインだ」と述べている。

またラガー氏は主要経済メディアであるCNBCがビットコインを大々的に取り上げるのも、反落の兆候だと指摘している

また、著名テクニカルアナリストのDonAlt氏は、意味深なツイートをしている。「バケーションにいくつもりだ」という言葉とともに、ビットコインが7500ドル付近まで戻る可能性があると示唆するツイートをしている。

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