IOTA財団は25日、スマートシティをテーマにしたハッカソンを開催すると発表した。フランスの自動車大手ルノーなどがスポンサーとなり、IOTAの分散台帳技術「Tangle(タングル)」を活用し、自動車のデータのトランザクション管理などのスマートシティに必要なソリューション開発に取り組む。

ハッカソンでは、ルノーなどの企業パートナーから提案されたスマートシティの課題を解決するためのソリューション開発を行う。自動車のデータ管理がテーマの「スマートモビリティ」、電力取引ネットワークなどを扱う「スマートエナジー」、IoTでビルメンテナンスを行う「スマートビル」、都市内のデータを収集する「スマートディストリクト」の4つの分野を扱う。

4月6日までにHackster.ioのプラットフォームを通じて、ソリューションを提出してもらう。優秀なソリューションを開発したチームにはIOTAトークンによる賞金が支払われる。賞金の対象者は4月13日に発表される。

IOTAの分散台帳技術「Tangle」は、IoT(モノのインターネット)向けに開発されたシステムだ。ブロックやマイニングといったブロックチェーン技術のベースとなるものを使わず、DAG(有向非巡回グラフ)を活用するモデルであるのが特徴だ。