中国の投資会社GSRキャピタルとシンガポールのプライベートエクイティ企業のマカラ・キャピタルは、仮想通貨企業tZEROに対して最大1億ドル(約111億円)の投資を行う。tZEROの親会社であるオーバーストックが3月1日に発表した。昨年時点でGSR側は4億ドルの投資を行うと表明していたが、1億ドルに減少したようだ。
tZeroはセキュリティートークンを自身で発行したほか、セキュリティートークンの取引プラットフォームを最近立ち上げたばかりだ。
オーバーストックの創業者兼CEOのパトリック・バーン氏は、GSRとマカラが4月にtZEROの普通株式への投資を行うための覚書(MoU)に署名したと明らかにした。バーン氏によれば、この投資はtZEROがアジア市場などへの拡大につながるだろうと主張している。。
GSRキャピタルは2018年8月の発表時には、最大4億400万ドル(約452億円)の投資を予定していた。これは2億7000万ドル分のtZEROの株式および3000万ドル分のtZEROのセキュリティートークン、1億455万ドル分のオーバーストックの普通株だ。
しかし、昨年12月15日の開示情報によれば、昨年8月に発表したGSRとの株式購入取引は成立せず、最終的な契約締結に至らなかった。ただGSR側は投資への意向を継続していたため、今年2月28日にまで期限を延長し、投資の可能性について協議していた。