シンガポールに拠点を置く投資会社テマセクは、ビットメインへの新規株式公開(IPO)への関与を正式に否定した。8月30日に公式に声明を出した

 8月に一部メディアで、テマセクがビットメインのプレIPOに参加した投資家の1つだと報じられた。報道の中ではプレIPOへの投資額は全体で5億6000ドルにものぼるといわれていた。このような報道について、テマセクは次のようにコメントしている。

「私たちは、仮想通貨企業のビットメインへのIPOに関与しているという解説があることは承知している。テマセクはビットメインの投資家ではない。ビットメインと協議を持ったことも、投資したこともない、ビットメインのIPOに関与しているという報道は間違いだ」

 ビットメインが150億ドルのバリエーションを得て、有名企業がプレIPOに参加しているという報道が出ていた。日本のソフトバンク、中国のテンセント、投資企業のDSTといった名前が取り沙汰されていた。

 しかしソフトバンクはコインテレグラフに対して、ビットメインへ投資をしたという報道は間違っているとコメント。ソフトバンクグループの広報担当者は「ソフトバンクグループとソフトバンク・ビジョン。ファンドのどちらも、この取引には関与しておりません」と述べた。

 8月末、匿名の関係者がコインテレグラフに語ったところによると、DSTグローバルは今年初めの4億ドルの資金調達ラウンドには参加していなかったとコメント。またDSTグローバルのマネージングパートナーは、コインテレグラフに対して、DSTはビットメインに投資したことはないと答えた

 香港のニュースメディア、AAStocksの報道によると、テンセントもビットメインへの投資を否定した。ただコインテレグラフ側では、テンセント側からコメントを得ることはできていない。