投資会社DSTグローバルは21日、仮想通貨マイニング大手ビットメインのプレIPOに「決して投資したことがない」と、コインテレグラフへのメールで述べた。

 コインテレグラフは今日、DSTグローバルが、今年初めに実施されたビットメインの4億ドル(約441億円)の資金調達ラウンドに参加していないとする匿名の通知を受け取った。これは報道とは異なる内容だ。

 DSTグローバルのマネージングパートナであるジョン・リンドフォース氏は、この件について、コインテレグラフに電子メールで以下のように話した。

「DSTはビットメインに投資したことは決してない」

 ウーバーの最大投資家であるソフトバンクがビットメインのIPOへ参加したという報道も正しくなかった。ソフトバンクの広報は18日、「ソフトバンク・グループとソフトバンク・ビジョン・ファンドのどちらもこの取引に関与していない」と述べた。

 また、香港のニュース機関AAストックスによると、中国の多国籍企業テンセントは、ビットメインのIPOへの関与を否定しているという。時価総額で中国最大の技術企業は、「ビットメイン・テクノロジーズの投資に参加しなかった」と記している。現時点で、コインテレグラフはAAストックスの報道についてのコメントはテンセントから得られていない。

 仮想通貨業界の有力なコメンテーターで、ブロックストリーム社のCSOであるサムソン・モウ氏は、計画された上場について「投資する人にとって信じられないほど危険だ」と述べた。

「プレIPOの投資家への情報開示に、ビットメインは意図的に第2四半期の数字を含めなかった。それが悲惨だったからだ。ビットメインは、多くのBCHを買うために資金の一部を使用すると、プレIPO投資家に話していた」