インドの中央銀行であるインド準備銀行(RBI)は27日、従来の金融システムに「ほとんど、あるいは全く混乱なく」2022〜23年に中央銀行デジタル通貨(CBDC)を展開するため、3段階の段階的なアプローチを発表した

2月、インドのニルマラ・シタラマン財務相は、2022年の予算について議論している際に、デジタル経済に「大きな後押し」をするためにデジタル・ルピーを立ち上げると発言した。RBIが27日に発表した年次報告書の中で、RBIはCBDC導入の長所と短所を探っていることを明らかにした。

報告書の中でRBIは、インドのCBDCが「金融政策、金融の安定、通貨と決済システムの効率的な運用」に適合する必要性を強調した。

この必要性に合致するために、RBIは現在、混乱を招くことなく既存の法定通貨と共存できるCBDCの様々な設計要素を検討している。また、30%の仮想通貨税を導入したインド財務法案2022は、デジタルルピーの立ち上げのための法的枠組みについても触れている。

「準備銀行はCBDCの導入に段階的なアプローチを採用することを提案し、概念実証、試験運用、ローンチの段階を進んでいく」

2022年も半年ほど経過した現在は概念実証の段階で、RBIはCBDCを立ち上げるための実現可能性と機能性を検証しているところだ。