システム開発のTISINDETAILは、今年夏に北海道でブロックチェーン技術を活用した交通インフラの実証実験を実施する。26日に発表した。電気自動車と組み合わせ、過疎地域での新しい公共交通のモデルを検証する。

この実証実験は「ISOU PROJECT」と呼ぶ取り組みで、TISとINDETAILのほか、北海道電力や三井住友海上火災保険、日本オラクルなどが参加。電気自動車(EV)と再生エネルギー、地域通貨を組み合わせ交通システムを検証する。

実験は今年夏に北海道の厚沢部町で実施する。実証期間は1週間程度を予定している。

EVを使う際に利用する地域通貨を発行し、地域の住民に使ってもらう。住民は携帯電話や専用端末のGPS情報をもとに、EVを呼び出して利用する(EVの電源には再生エネルギーを使う)。町内の店舗や施設に地域通貨を発行する設備を設け、コインを提供する。

地域通貨を使うことで、住民がどのようにEVを利用しているのかを検証できるという。ブロックチェーン技術は、地域通貨のトランザクションを管理する面で活用される。またデータ改ざん防止などの面でもブロックチェーンが有効だとしている。

実証実験の事業概要イメージ:プレスリリースより