インド・ムンバイでIBMのソリューション構築を手掛けるバイラル・サー氏は、同氏のリンクトインのプロフィール情報によると、リップルネットを利用した概念実証(PoC)に取り組んでいるという。12月25日にデイリー・ホドルが報じた。
サー氏のリンクドインのページには、現在取り組んでいる仕事について、次のように書かれている。
「銀行向けにリップルネット・ブロックチェーン上のPOC導入を実施。さまざまなチームや顧客とのやりとりを通じて情報収集し、さまざまなソリューションを起動すること」
IBMは昨年8月、仮想通貨ステラのブロックチェーンネットワークを使った新しい決済ネットワーク「ブロックチェーン・ワールド・ワイヤー(BWW)」を発表している。
これは、リップルのネットワークと同じようにクロスボーダー(国境をまたぐ)送金にブロックチェーンを利用しようとするものだ。
今年3月には、BWW上でステーブルコインを発行する計画も報じられている。
デイリー・ホドルは、IBMがリップルとやり取りをしているのかどうかは確認できなかったとしている。
ただIBMとリップルが連携する可能性はあるかもしれない。
今年2月、元IBMのブロックチェーンのヘッド、ジェシー・ルンド氏は、IBMとリップルと連携する可能性があると述べていた。
「クロスボーダーでの支払いを可能にする決済手段を提供できる様々なエコシステムが存在する。(IBMの)ネットワークの参加者らは、リアルタイムで選択肢を選べるべきだ。…ステラルーメンスの可能性も、リップルの可能性も、XRPの可能性もある。あるいは、ビットコインの可能性もある。おそらく、ステーブルコインや、中央銀行のデジタル通貨といった他のツールが含まれるかもしれない」
リップル関連で開発の動きが明らかになったのはIBMだけではない。
今年10月には、米銀行大手バンク・オブ・アメリカでも、リンクトインで、リップルプロジェクトのためのプロダクトマネジメントチームの責任者を募集していたことが明らかになっている。
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