仮想通貨の取引高ベースで世界10位に入る取引所HitBTC(ヒットBTC)が20日、新たな米ドルペッグ仮想通貨「ジェミナイ・ダラー(GUSD)」の取扱いを開始した。同仮想通貨は9月10日にニューヨーク州金融サービス局に認可されたばかり。対ビットコイン、イーサリアム、テザー、EOS(イオス)取引で使用できる。

ジェミナイ「ドル」を監督するのはニューヨーク州金融サービス局で、裏付けとなるドルの準備金はステートストリート銀行に預託。米大手会計事務所BPMが毎月ドル預託の残高を監査する。

これまでGUSDは中華系の仮想通貨取引所であるBibox(ビーボックス)で上場したのが初。今後HitBTCに続き、バイナンス等の大手取引所が扱うかどうかが成功のカギになる。

ちなみにバイナンスはこれに先立ち、ニューヨーク州金融サービス局に認可されたステーブルコイン「パクソス・スタンド―ド・コイン(PAX)」を取り扱うことを宣言。同取引所CEOもステーブルコインが果たす、法定通貨と仮想通貨をつなぐ橋の役割についてコメントし、今後の展開に注視することをのべていた。

安全かつ信頼に足るステーブルコインが普及すれば、法定通貨が仮想通貨に流れる地合いが整う。

ちなみに現在、中国の大口仮想通貨投資家も関係する中国系ファンドが日本円版テザーを開発しようとしているとされる。

【動画あり】「日本円版テザー」 の深謀遠慮 中国仮想通貨界のクジラたちが日本円に目を付けた!

(ちなみにGeminiの発音はジェミナイだが、日本語の文脈で双子座をさすときジェミニとも表記する。当記事ではジェミナイに統一した。)