韓国の大手自動車メーカー、ヒュンダイ(現代)の金融サービス子会社ヒュンダイ・コマーシャルは、ブロックチェーン技術活用のため、米IBMと提携した。IBMが米カリフォルニア州で開催している技術カンファレンス「IBM Think 2019」で発表された。

ヒュンダイ・コマーシャルは、商用車や建設機械向けの金融サービスやリースを提供する企業だ。IBMとの提携し、IBMが主導するブロックチェーン技術「ハイパーレジャー・ファブリック」を活用し、「新しいサプライチェーン・ファイナンス・エコシステム」を構築するという。

自動車ディーラーや流通業者や製造企業などがネットワークに参加し、ブロックチェーン上ですべての取引をリアルタイムで共有できるようにする。データを安全に管理しつつ、効率的に共有することができるようにしたいという。また従来、手動で行っていたプロセスを自動化することで効率性向上にもつなげたいとしている。

今回の発表では、別の金融子会社であるヒュンダイ・カードとの提携も併せて発表している。ヒュンダイ・カードの顧客サービスのためにIBMのAI(人工知能)ベースのチャットボットを導入する。

今回のIBM Thinkでは、韓国企業の別の取り組みも既に発表されている。韓国サムスングループのサムスンSDSは、ハイパーレジャー・ファブリックのトランザクション処理速度を向上さえる技術を開発したと発表した。