中国の通信企業ファーウェイが、デジタル人民元を独自オペレーティングシステム(OS)である「ハーモニーOS NEXT」に統合すると地元メディアが報じた。この統合により、デジタル人民元がスマートフォン所有者によりアクセスしやすく、使いやすくなるとみられる。
ハーモニーOS NEXT(別名ハーモニーOS 5.0アップグレード)は、10月22日に導入された。これはファーウェイが開発した3つ目のOSであり、初めて独自開発したOSだ。
ハーウェイのOSは、アンドロイドとiOSに次ぐ3つ目のOSとなる。以前のバージョンとは異なり、ハーモニーOS NEXTはハーモニーOSにネイティブなアプリのみをホストする。
ファーウェイは、米国政府が同社に制裁を課した後、グーグルが同社を「禁止」した2019年にハーモニーOSを開発した。ハーモニーOSは最初はスマートテレビやスマートウォッチで使用され、2021年にはスマートファンにも導入された。その時点でデジタル人民元の統合が計画された。
今回デジタル人民元との統合が実現すれば、ユーザーはCBDCを使用するためにデジタル人民元アプリをダウンロードする必要がなくなる。ウォレット管理サービスや他の金融アプリとの相互作用も改善される。中国人民銀行は、この統合のおかげでセキュリティと監視能力を強化することができるという。
デジタル人民元の利用広まる
デジタル人民元の進展デジタル人民元は多くの面でゆっくりと着実に進展している。最近、デジタル人民元を使用したイベントが北京で2024年中国サイエンスフィクション会議に合わせて開催された。
デジタル人民元は、同市のクラフトビールフェスティバルや2024年世界卓球選手権でも役割を果たした。北京の住民は2260万個のデジタル人民元ウォレットを所有している。
10月29日、航空業界の国際団体である国際航空運送協会(IATA)はデジタル通貨の受け入れを開始すると発表した。デジタル人民元が最初のデジタル通貨に選ばれた。「中国はデジタル通貨の採用において世界で最も進んでいる国の一つだ」とIATAの上級副社長ムハンマド・アルバクリ氏は語った。デジタル人民元は、年末までに受け入れが開始されると、IATAが取り扱う74番目の通貨となる。
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