現在、オンライン広告の真っ盛りだ。広告主が支払う広告料は、年間何十億ドルにもおよぶ。そのお金はどこに行くのだろう? ・・・SNS企業だ。SNSに写真や文章をポストするユーザーは、一切見返りを得ていない。

ブロックチェーンをベースにした「とあるプロジェクト」のリーダーが、広告業界を一変させる方法を思いついた。消費者がオンラインで過ごした時間に対して報酬を支払い、広告収入の50%を消費者に還元するというものだ。

All.meは、ウォレットと取引プラットフォームを兼ね備えたデジタルネットワークである。プロジェクトの目標は、人々の日常生活におけるデジタル資産の利用を奨励し、エンパワーすること。プラットフォームは、ネットに不慣れな人でも簡単に利用できるように設計されている。

人々はこのウォレットを使えば、友人や家族に「無料」かつ「即時」に送金を行うことができる。その際は、MEトークンが仲立ちとなる。また、ユーザー同士が商品を売買できるC2Cプラットフォームにおいても、MEトークンを使うことができる。さらに、MEトークンはイーサウォレットに転送することもできるので、今後もさまざまなユースケースが生まれるだろう。

All.meは、2018年に生まれた。直近3年間での進境はとくに著しく、多くのマイルストーンが達成された。同アプリは現在、 「iOS」 および 「Android」 デバイスに対応しており、広範なユーザーと広告主をひきつけている。

同社はダブリンに本社を置き、アルメニア、キプロス、ロシア、ウクライナに支社を持つ。現在は総勢200人以上のチームに成長し、18ヵ国語でサービスを提供している。
 

拡大するコミュニティ

All.meによると、All.meのユーザー数は現在60万人で、プラットフォーム内では年間300万件以上の取引が行われている。C2Cのマーケットプレイスも盛況で、最近ではバイクも取引されたという。

All.meの運営チームの見立てによると、広告業界には多くのイノベーションの余地があり、創造的破壊を行うチャンスはまさに「今」なのだという。All.meは、オンライン広告の市場規模は5,500億ドルで、世界人口のうち40億人が定期的にインターネットを利用しているという統計を引き合いに出している。

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All.meは、消費者に広告を見るインセンティブを与える。これは、すべての利害関係者にとってWin-Winのシナリオだ。有名ブランドは、自分たちの製品に本当に興味を持ってくれている人々とだけつながることができる。また、キャンペーンに対するインプレッション数について、詳細かつ正確な統計を容易に得ることができる。企業は、これらの統計を駆使して消費者に発するメッセージに磨きをかけ、コアオーディエンスについて深く知ることが可能となる。

All.me待望論

2020年6月、All.meは、MEトークンがBittrex Exchangeに上場されたことを発表した。同社はこのマイルストーン達成を、同社のプロジェクトの有用性の証左であると説明している。

同グループは、すでに国際ライセンスも取得している。『mePay』システムのEU と英国での稼働をにらんだものだ。さらに、アルメニアとアジア諸国での展開も視野に入れているという。

All.meのユースケースはさまざまだが、とくに外国人労働者の家族への送金について、運営チームは強い思い入れを持っているという。現在の国際送金は、おどろくほど高額の手数料を請求されるのが通常だ。同社の『mePay』プラットフォームを使えば、送金コストが劇的に下がる可能性がある。同社はさらに、『金融包摂』(Financial Inclusion)の理念に基づき、貧困や差別により金融サービスにアクセスできない人々にも、金融サービスの恩恵が受けられるようになることを望んでいる。

All.meは現在、有力な起業家、投資家、メディア関係者からの助言を得て、「フィンテック」と「次世代ソーシャルメディア」の統合に焦点を当てたプロジェクトに取り組んでいる。
 

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