「デジタルゴール」としてのビットコインと金(ゴールド)のライバル関係に真剣に向き合う人は増えているようだ。今朝もCNBCにビットコインのデジタルゴールドとしての可能性を信じているというコンピューターサイエンティストが登場し、「電気、インターネット、そしてマネーのインターネット」という時代の流れを語っていた。

中央銀行が準備金としてビットコインを持つことを期待する声も出ている。仮想通貨アナリストのSkewは、日本や米国、英国などが金をビットコインに取り替える場合、いくらビットコインが必要になるか計算した。

米国は91万3388BTC(約9865億円)、日本は8万5932BTC(約930億円)となっている。

しかし、「安全資産」としての金の役割をビットコインが担えていないという指摘もある。実際、サウジアラビアで地政学的リスクが高まった際、上昇したのは金やスイスフラン、円という伝統的な安全資産だけだった。「デジタルゴールドとしてのビットコイン」は、まだ確固たるストーリーとして昇華できていないのが現状だ。