香港の証券先物委員会(SFC)は3月14日、仮想通貨取引所バイビットを警告リストに加えた

香港SFCは「バイビットとして知られる無許可の仮想通貨プラットフォームについて市民に警告する」と記し「このプラットフォームは複数の管轄区域で仮想通貨関連商品の取引を提供している」とした。
 
警告リストには仮想通貨取引所バイビットが提供する11の商品が含まれており、バイビット先物、バイビットオプション、バイビットレバレッジトークン、デュアルアセット、バイビットレンディング、バイビットウェルスマネジメントなどがある。

香港SFCは「これらの商品が香港の投資家にも提供されていることに懸念を抱いており、バイビットが香港で金融取引に関するライセンスを取得していないことを明確にしたい」と言及した。

現在仮想通貨関連商品は先物契約または証券と見なされる可能性があり、香港の居住者に提供する前にSFCのライセンスを取得する必要がある。

3月14日の警告はbybit.comとセーシェルに登録されたバイビットフィンテックリミテッドに言及しているが、これらは香港で仮想通貨サービスを現在提供していないスパークフィンテックリミテッドが保有するbybit.com.hkとは異なる。

2月1日にコインテレグラフはバイビットがスパークフィンテックリミテッドの子会社を通じて香港で仮想資産取引事業者ライセンス(VATP)を求めていると報じた

香港でSFCによってライセンス取得が認められている仮想通貨取引所は2社のみでOSL取引所は2020年12月15日にライセンスを受け、ハッシュキー取引所は2022年11月9日にライセンスを取得した。

香港で運営する仮想通貨取引所がVATP申請を行う期限は2月29日までだった。無許可の企業は5月31日までに香港での運営を停止しなければならない。同様に、SFCによってVATP申請が却下された取引所も、3か月以内に撤退しなければなくなっている。