香港の政府系シンクタンクの研究によれば、分散型金融(DeFi)とメタバース技術が、香港のグローバルフィンテック分野での優位性を強化する新たな機会を提供するという。
香港金融研究所(HKIMR)は6月25日にDeFiとメタバースが金融セクターに与える影響を検討した2つの報告書を発表した。
香港のDeFiに関する報告書では、2021年に60億ドルの市場規模から2023年には800億ドルを超えるまでの爆発的な成長を遂げた点が強調されている。報告書は「これらの数字はDeFiの可能性を無視できないことを示している」とコメントしている。
仮想通貨市場の4%を占めるDeFiは、現在まだ広く未開拓の市場だ。以下の表にあるように、調査に参加した仮想通貨企業の70%以上がこの技術をまだ探求していない状況だ。

DeFiの潜在力の活用
報告書は、ガバナンスやコンプライアンス、脆弱性に関する既存の問題を指摘しつつも、その独自の特性に対して広く楽観的な見方を示している。「DeFiは、流動性ステーキング、フラッシュローン、自動マーケットメーカーなどの新しい金融サービスを提供する可能性があり、取引速度の短縮と革新、自動化、金融包摂の強化が期待される」という。
メタバースに関する報告書では、地元の金融機関が高い関心を示しているにもかかわらず、関与のレベルは中程度であることが明らかになった。
さらに回答者の51%以上がメタバースの将来の可能性に対して否定的で、そのうち6%はメタバースサービス提供者であった。

しかし、香港のフィンテック企業の一部は、メタバース関連の開発を積極的に追求している。HKIMRのエグゼクティブディレクターであるエノック・ファン氏は、「DeFiとメタバースの新興技術は、より広範な仮想資産とWeb3の開発と密接に関連しており、香港の金融サービス業界にさまざまな機会をもたらす可能性が高い」と語った。
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