米インディアナ州のエバン・フレデリック・ライト被告が、企業のサーバーに不正アクセスし、約600人の被害者から3700万ドル以上の仮想通貨を盗んだとして、有罪を認めた。
米司法省の発表によれば、ライト氏は、投資会社のコンピュータサーバーに侵入し、顧客情報に不正にアクセスした。さらにこの顧客情報を利用して、仮想通貨を保有していた顧客から仮想通貨を盗んだという。
ライト氏はこのハッキングを通じて得た資金を、仮想通貨ミキサーやギャンブルサイトを利用して自身の身元を隠し、資金の出所を隠蔽しようとした。同氏は9月30日に有罪を認め、各罪状につき最大20年の懲役、3年間の保護観察と罰金が科される可能性がある。
ライト氏は2023年6月15日にサウスダコタ州で起訴され、当初は無罪を主張していた。司法省は、この犯罪が2021年から2023年5月までの間に少なくとも1人の未確認の共犯者と共に行われたと主張している。
司法省は、サイバー犯罪者を捕まえる意志を明確に示している。「この被告はサイバー世界のアンダーワールドに隠れようとしたが、我々のチームから逃れることはできなかった」と司法省は説明した。「今日の有罪判決は、司法省と法執行パートナーが、どれほど巧妙な犯罪であってもサイバー犯罪者に正義の裁きにかけることを想起させるはずだ」とのべた。
米連邦捜査局(FBI)インターネット犯罪苦情センターによると、2023年には米国人が仮想通貨詐欺で56億ドルの損失を被った。これは2022年から45%増加している。FBIは2023年に約6万9000件の仮想通貨関連の苦情を受け取り、60歳以上の人々が最も被害を受けている。
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