米証券取引委員会の決定を待っている間、資産運用会社のグレイスケール・インベストメントとヴァンエックは、ビットコイン(BTC)の現物型上場投資信託(ETF)の株式を株式市場に登録する意向を示す通知を金融規制当局に提出した。
1月4日の別々の申請で、ヴァンエック・ビットコイン・トラストとグレイスケール・ビットコイン・トラストは、それぞれCboe・BZX取引所とニューヨーク証券取引所Arcaに上場される証券としての登録を行った。これらの申請は、SECにETFを登録する一部であり、1月3日のフィデリティ・ワイズ・オリジン・ビットコイン・ファンドが同様の登録を行っている。
複数の現物型ビットコインETFの申請がSECで待機中であり、多くの関係者が今後1週間にもSECが承認決定するのではないかと予想している。一部の人々は、SECが1月10日のARKインベストと21シェアーズによる現物型ビットコインETFの審査期限到来に先立ち、複数の申請を承認する可能性があると予想している。
フォーム8-Aの提出はETFの登録に向けて前進であるが、必ずしもSECが申請を承認することを意味するわけではない。ブルームバーグのETFアナリスト、ジェームズ・セイファートは、X(旧ツイッター)で、19B-4フォームとS-1文書での承認に注目すべきだと指摘している。
グレイスケールの最高法務責任者クレイグ・サルム氏とCEOのマイケル・ソネンシャイン氏は、SECが間もなく決定に達するとの憶測の中で、「いくつかのフォームを埋めるだけ」「大忙しの週だ」とX上で意味深なメッセージを投稿している:
Just filling out some Forms
— Craig Salm (@CraigSalm) January 4, 2024
big work week.
— Sonnenshein (@Sonnenshein) January 2, 2024
SECはこれまでに現物型ビットコインETFを承認したことはない。ブラックロックやビットワイズ、フィデリティ、ヴァルキリー、ウィズダムツリー、インベスコ・ギャラクシーなどの複数の資産運用会社が、SECにビットコインETFの申請を行っている。
米国の仮想通貨トレーダーは2021年以降、BTC先物を対象としたETFには投資することができている。一方、カナダの規制当局は2021年にパーパス・インベストメントによる現物型ビットコインETFを承認した。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン