米国の取引所Cboeは、フィデリティ・インベストメンツが提案したビットコイン(BTC)現物ETFの上場登録を受理した。

フィデリティ・ワイズ・オリジン・ビットコイン・ファンドは、1月3日に米国証券取引委員会(SEC)に提出した書類の中で、その株式をCboe BZX取引所に上場する証券として登録する意向であると述べた。フォーム8-Aの提出は、SECにETFを登録するプロセスの一部ではあるが、必ずしも同委員会がこの投資商品を承認することを示唆するものではない。

ブルームバーグのETFアナリストであるジェームズ・セイファート氏は、X(旧ツイッター)上で「私の理解では、これは単なる証券登録だ。ETFを上場するには、19b-4の承認と、S-1文書が実行/承認/完了が必要だ。まだ19b-4はない。来週に期待している」と述べた。

セイファート氏は、12月29日にNYSEアーカに提出されたビットワイズによる現物ビットコインETFの登録にも言及したが、両方の提出ともに「まだ承認されていない」とアナリストは述べている。ボラティリティ・シェアーズ・トラストは、6月にCboe BZX取引所にレバレッジをかけたビットコイン先物ETFの株式を上場するために、SECにForm 8-Aを提出していた。

ソーシャルメディアでは、ビットコイン現物ETFのSEC承認と米国取引所への登録の違いに混乱している人が多く見られた。セイファート氏を含む一部の専門家は、ARKインべストと21シェアーズのビットコイン現物ETFの可否判断が1月10日に最終期限を迎える前に、SECは複数のBTC現物ETFの申請を承認する可能性があると推測している。

ビットワイズ、フィデリティ、ウィズダムツリー、インベスコ・ギャラクシー、ヴァルキリー、バンエックなど、資産運用会社からの多くの申請にもかかわらず、SECはこれまでのところ米国の取引所でBTC現物上場投資商品を承認したことがない

SECは現物ETFを承認していないが、BTCとイーサリアム(ETH)先物に連動する投資商品には承認を与えている。業界関係者の多くは、ビットコイン現物ETFの承認は、仮想通貨の普及を促進し、ブロックチェーン技術の受け入れを潜在的に高める可能性があると示唆している。