Googleの親会社であるアルファベットは、多くの仮想通貨デリバティブ商品を担当しているシカゴ・マーカンタイル取引所グループに10億ドルを出資した。CMEのクラウド化を支援する。

CMEグループは4日の投資家への通知で、アルファベットからの10億ドルの投資に加えて、取引所のクラウド化を加速させ、グローバルなデリバティブ市場へと運営方法を変えることを目的とした、Google Cloudとの10年間の戦略的パートナーシップを発表した。Googleは、議決権のない転換社債型優先株式を用いて投資した。

CMEグループの会長兼CEOであるテリー・ダフィー氏は、「Google Cloudとの長期的なパートナーシップを通じて、CMEグループはテクノロジーによってデリバティブ市場を変革し、すべての市場参加者のアクセスを拡大し、効率性を高めていく」と述べた。「このパートナーシップにより、CMEグループは新しい商品やサービスをより早く市場に投入することができる」という。

CMEグループは、2017年12月に初めてビットコイン(BTC)先物取引を始めた。その時以来、同取引所は、マイクロBTC先物、BTCオプション、マイクロイーサ(ETH)先物を含む、仮想通貨デリバティブの提供を拡大し続けている。

CMEグループのデータによると、同社のビットコイン先物の1日の平均出来高は11月3日時点で6,243に達し、建玉数は13,417。出版時点での同社の時価総額は798億ドルで、業界では重要なプレーヤーだ。