仮想通貨交換業者GMOコインの親会社GMOフィナンシャルホールディングス(HD)は28日、2020年1~3月期の決算を発表した。暗号資産事業は営業収益が前年同期比136%増の11億9700万円、営業利益は5億6700万円の黒字(前年同期は1億8500万円の赤字)となった。

増収増益となったのは3月のビットコイン急落などで仮想通貨相場のボラティリティが高まり、取引高が増加したことが背景となっている。

決算説明資料によると、「ボラティリティの復調により取引高が3ヶ月連続で増加し、増収増益の着地」となったと述べている。

出典:GMOフィナンシャルホールディングス

またGMOコインでは今年1月末に口座数が30万件を突破。「顧客基盤は順調に拡大」と説明している。

GMOコインでは3月には分散型ブラウザ「ブレイブ」の独自仮想通貨ベーシックアテンショントークン(BAT)のサポートを開始。4月には仮想通貨FXサービスでアルトコインのサポートを拡大している。こういったアルトコインのサポート充実も、顧客基盤拡大につながったとみられる。

5月1日以降の暗号資産の新規制については、「改正金融商品取引法の施行後も継続して暗号資産のデリバティブ・取引サービスを提供すべく、第一種金融商品取引業者の認可申請中」と説明している。