2019年の世界におけるブロックチェーンに関連する支出額は、前年比88.7%増の約29億ドル(3230億円)に達する。米市場調査会社インターナショナルデータコーポレーション(IDC)が3月4日に発表したリポートで述べた。
IDCによると、2019年のブロックチェーン開発への支出に関しては、金融セクターが中心となり、銀行、証券、投資および保険で11億ドル以上投資すると予想される。
一方、製造業と流通業のブロックチェーンへの支出額はそれぞれ、6.53億ドルと6.42億ドル、さらにユースケースに関しては、クロスボーダー決済と貿易金融が総額7.38億ドルの投資が予測される。
エリア別では、米国が最大の11億ドル、西ヨーロッパと中国がそれに続き、それぞれ6.74億ドルと3.19億ドルとしている。
IDCのリサーチマネジャー、ステイシー・スーフー氏は、2019年はブロックチェーン導入の主流の年になるだろうとしながらも、それは「ブロックチェーン革命のイデオロギー再構築に大きく依存する」と強調した。
IDCは、2018年から2022年の5年間で世界全体のブロックチェーン支出額は年間平均成長率76%と急成長すると予測しており、2022年の全世界の支出総額は124億ドルになると予測している。
以前、IDCは、世界のブロックチェーン支出額は2021年に97億ドル、2022年に117億ドルに達すると予測していた。
翻訳 ロシアンOLちゃん
14歳の時に来日してから日本が好きになり、日本語の勉強を始める。大学卒業後、商社、PEファンドなどを経て、現在ではブロックチェーン産業に携わり、SNSでロシアや欧州のブロックチェーン、クリプト情報を発信している。
編集 コインテレグラフ日本版
原文 Global Blockchain Spending Will Grow About 89% in 2019, New IDC Report Says