ドイツ連邦金融監督庁(BaFin)は仮想通貨ATMに対する取り締まりを開始し、13台のATMを押収したと8月20日に発表した。
ドイツの金融規制当局は、連邦刑事警察局(BKA)、地元の法執行機関、およびドイツ連邦銀行と共同で押収を実施した。政府当局によると、ATMの運営者はこれらの機械を「違法に設置」し、銀行法第32条に基づいて登録しなかったという。BaFinは、ユーロを仮想通貨に交換する行為やその逆の行為が銀行法に違反していると主張している。
世界の仮想通貨ATMの現状
2024年に世界中で設置されたビットコインATMの数は過去最高に近づいていたが、7月には440台の仮想通貨ATMの減少により設置の増加傾向が途絶えた。8月1日までにさらに173台のATMが減少した。
Source: Bitcoin ATM Radar
Coin ATM Radarの最新データによると、仮想通貨ATMの設置数は回復し、8月の初めから266台が追加設置された。
7月のビットコインATMの世界的な減少は、部分的には米国でのATM閉鎖によるものだった。閉鎖の理由はさまざまだが、米国の法執行機関はビットコイン・オブ・アメリカなどのビットコインATM運営者に対して取り締まりを行った。
2023年、コネチカット州銀行局がビットコイン・オブ・アメリカを無許可の送金サービス運営で告発したことを受け、同社はコネチカット州での運営を停止することに同意した。州の規制当局は、複数の顧客が数万ドルを詐欺にあったと訴えた後、ビットコイン・オブ・アメリカに対して措置を講じた。
同意命令の一環として、ビットコインATM運営者は被害者に対して8万6000ドルの賠償金を支払うことにも同意した。