ブロックチェーンセキュリティ企業のビットゴー(BitGo)は、仮想通貨の店頭(OTC)取引プラットフォームであるジェネシス・グローバル・トレーディングと提携を結んだ。16日に発表したプレスリリースによると、この提携により、BitGoのカストディ(保管)サービスから直接仮想通貨を取引できるようになる。
ビットゴーは昨年9月に米サウスダコタ州の金融規制当局から信託会社としての認可を受け、仮想通貨のカストディサービスを提供している。
今回、ビットゴーのカストディサービスの利用者は預けている仮想通貨をコールドストレージから引き出さなくても、ジェネシスを通じて仮想通貨を売買することができるようになる。ビットゴーによれば、追加の手数料なしで、このサービスは提供される。
今回のリリースの中では、ビットゴーのCEOは「ジェネシスの強力なトレーディングパートナーのネットワークを通じて、弊社のクライアントが高い流動性にアクセスできるようになる」と主張している。
ジェネシスはデジタルカレンシーグループの子会社で、仮想通貨のOTC取引の大手であり、機関投資家レベルに流動性を提供しているといわれる。2018年5月には、ニューヨーク州金融サービス局からビットライセンスを取得している。
OTC取引とは、Over The Counterの略。日本語では店頭取引、相対取引と訳される。一般的には、取引所を介さない取引や証券会社の店頭で行う取引として認識されている。仮想通貨業界でも同様に投資家同士が一対一で直接的に取引を行うことを意味し、また仮想通貨取引所で行われる販売所取引もOTC取引と呼ばれることもある。OTC取引には、大口投資を一括で行うことができること、仲介者がいないのでサーバーダウンなどによる取引不能の事態を回避できること、取引に必要な事前手続きや登録などの煩雑な業務をする必要がないといったメリットがある。一方で、スプレッド(買値と売値の差)が広いので少額取引には不利である。また、取引相手をどのように信頼するか、詐欺リスクがあるなどのデメリットもある。
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— コインテレグラフ⚡仮想通貨ニュース (@JpCointelegraph) 2018年10月31日
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