仮想通貨取引所ジェミナイは、米証券取引委員会(SEC)との訴訟を却下するための試みの一環として、反論の申立書を提出した。

SECは、ジェミナイ・アーンというサービスでビットコイン(BTC)などの仮想通貨をジェネシスに貸し付けたことが、未登録証券の提供に該当し、証券規制に違反したと主張している。

8月18日にニューヨーク南部地方裁判所に提出された裁判記録によれば、ジェミナイはSECが明確な主張を行っていないと主張した。

「証券法の第5条は理解しやすい」と申立書には記されているが、SECはその違反を主張するための要件を明確に指摘していないという。

「SECがどの証券が問題かを決められないことは、その立場の弱さを一層強調している」

さらに、裁判所はSECによって提示された「複雑な分析」に取り組むべきではなく、機関は証券として認定されるかどうかを判断するための簡単な質問をすべきだと主張した。

質問例として、次のように提示した。

・証券の販売はいつ行われたのか?

・買い手は誰であったか?売り手は誰であったか?

・どの価格が提供された、または請求されたのか?

Extract from the Aug. 18 court filing. Source: JFB Legal

ジェミナイは、SECはまず未登録の証券を特定し、その証券の販売または勧誘を明確に指摘しなければならないと主張した。そして、SECはこれを達成していないと主張した。

「しかしながら、SECはその要件を満たしておらず、その反論は裁判所が審理すべき問題から逃げている」と申立書には記されている。

5月27日、ジェミナイは裁判所の提出書で、ジェミナイ・アーンプログラム内で実施された取引は基本的にローンであり、SECに訴えを却下するよう求めた。

8月19日、JFB Legalの設立パートナーであるジャック・ボウガム氏は、X(旧Twitter)上で声明を発表し、SECが訴訟が進行する中で議論を変えていることを示唆した。

「SECはもがいている。彼らは証券が何であるかすら決められない」とボウガム氏は述べ、規制当局の議論の混乱を強調している。

「一方で、彼らはローン契約が証券であると主張している。一方で、ジェミナイ・アーンプログラム自体が証券であると主張している - これは顔に泥を塗るような議論だ」