仮想通貨取引所ジェミナイ(Gemini)の共同創設者であるキャメロン・ウィンクルボス氏は、規制当局による未認可取引所への取締り強化に伴い、コンプライアンス重視の方針が勝つだろうと主張している。
ブルームバーグの12日の報道によると、キャメロン・ウィンクルボス氏は規制当局の要請に従うことの重要性を強調し、ジェミナイは「長いゲームをしている」と語った。
「私たちはレースで最速のカメになろうとしている。長いゲームは時間の経過とともに報われるだろう」
このコメントは、バイナンスは英国などで規制圧力の高まりに直面しているときに寄せられた。英国の金融行動監視機構(FCA)は6月26日、バイナンスに対して警告を行った。それ以来、いくつかの大手金融機関はバイナンスへの決済サービスから撤退している。
ブルームバーグはまた、今年に入ってから米司法省や内国歳入庁、商品先物取引委員会がバイナンスの事業について積極的に調査をしているとも指摘している。
一方、ウィンクルボス氏が率いるジェミナイは、金融規制当局の懸念を和らげるため、ビットスタンプやビットレックス、ビットフライヤーUSAと協力している。同社は2018年に仮想通貨やデジタル商品の自主規制団体を立ち上げている。
ただし、バイナンスはいまだ仮想通貨取引高で高いシェアを維持しており、コインマーケットキャップによれば、バイナンスの1日あたりのスポット取引高はウィンクルボス兄弟の取引所の100倍以上だ。バイナンスは24時間で約140億ドルの取引を扱ったが、ジェミナイは1億1770万ドルだ。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン