仮想通貨取引所ジェミナイが金曜の上場を前に新規株式公開(IPO)の規模を引き上げ、評価額30億ドルを目指している。仮想通貨関連企業への投資家の関心の高まりを示す動きとなった。
火曜に米証券取引委員会(SEC)へ提出された最新の目論見書によると、キャメロン・ウィンクルボス氏とタイラー・ウィンクルボス氏が設立したジェミナイは、株式を当初の17〜19ドルから24〜26ドルの範囲で販売する方針に改めた。
売出株式数は以前と同じ約1667万株とし、調達額は当初9月2日の申請で目指していた3億1700万ドルから4億3300万ドルに増額された。
提出資料によると、ジェミニの総収益は6月30日までの6か月間で6861万ドルと、前年同期比で571万ドル減少した。一方、純損失は同期間に4137万ドルから2億8247万ドルへと拡大した。
しかし、取引高は前年同期比で約50%増加し、6月30日までの6か月間で248億ドルに達した。
仮想通貨関連企業への関心高まる
投資家は今年、仮想通貨関連企業に強い関心を示している。
ステーブルコイン発行企業サークルは今年6月にニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場し、株価は一時167%上昇した。株価は一時298ドルに達したが、火曜の取引終了時には118.10ドルで引けた。
同様に、仮想通貨取引所を運営するメディア企業ブリッシュの株式も、上場初日に218%の大幅上昇を記録した。
また、5月にはコインベースが仮想通貨企業として初めてS&P500に採用され、米国を代表する500社の仲間入りを果たした。
一方、仮想通貨取引所クラーケンも5億ドルの資金調達を検討していると報じられている。
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