グレイスケール・ビットコイン投資信託(GBTC)は、スポット価格に対するプレミアム(保有するBTCの純資産価値(NAV)に対するGBTCの基準価格)が5月以来の高さに上昇しており、ビットコイン(BTC)の強気の感情を反映している。
分析リソースBybtのデータによると、グレイスケールのプレミアム価格は-5.88%となった。ここ2ヶ月ほどで、プレミアムが最もゼロに近づいたのは5月25日の-3.83%だ。
GBTCのプレミアムが上昇
ビットコインの価格下落は今週になってようやく落ち着く兆しを見せてきている。
GBTCは、ビットコインが4月の最高値から55%の価格下落以来、激しい投機の対象となっており、7月にあったGBTCの大規模な売却解禁が売り圧力になると指摘されている。GBTCの売却解禁がほぼ完了したことで、ビットコインの売り圧力が減少しているようだ。
特に今月は買いへの関心が再燃しており、大手企業がビットコインのエクスポージャーを増やしている。
グレイスケール・プレミアムのチャートからは、マイナス領域に長く留まっていた後、ゼロに戻る傾向を見せはじめている。
トレーダー兼アナリストのニック・ヘルマン氏は、今回の変化について「GBTCのプレミアムは5日間で-15%から-5%になった」と指摘する。
「もしBTCがこのレベルを維持し、グレイスケールのプレミアムがプラスに反転すれば、このビットコインの火を激化させることになる」

パーパス・ビットコインETFの保有額が暴落前のレベルに
GBTCに対する様々な認識があるにもかかわらず、全く弱気になっていない人物として、グレイスケールのCEOであるマイケル・ソネンシェイン氏がいる。
ソネンシェイン氏は、同社の中間株主総会で、GBTCとアルトコインに特化した投資信託を上場投資信託(ETF)に転換する意向を、これまでの公式声明で繰り返し述べている。
「我々は、グレイスケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)、グレイスケール・イーサリアム・トラスト(ETE)、およびその他の投資商品をETFに変えることに100%コミットしている」
米国がまだビットコインETFを1つも承認していない中、カナダで北米初のビットコインETFとなったパーパス・ビットコインETF(Purpose Bitcoin ETF)は高水準を維持している。
27日、パーパスの運用資産は9億カナダドルから11億カナダドルに急増し、5月13日以来の高水準となった。
