中東情勢の落ち着きに加え、15日の米中貿易協議の第一段階の合意文書への署名が迫り、米中関係の改善が進むとの期待からリスクオンの流れとなっている。

低リスク通貨の円は売られ、ドル円は節目となる110円を突破した。しかし、ポンド円の上値は重い。先週のカーニー英中銀総裁の発言で追加緩和期待が高まっていたが、昨日発表になった国内総生産(GDP)が前月比で-0.3%と、予想の0.1%を下回ったことでファンダメンタルの弱さも懸念されているからだ。

さらに金融政策委員会のブリハ委員が、総選挙後も景気に改善の兆しが見られない場合、利下げに支持票を投じると述べたことで、今月30日の利下げ期待が一気に高まっている。

ポンド円のテクニカル分析と相場見通し

今日のポンド円予想レンジ 142~143.50円

まずは、ポンド・ドルのチャートから確認していこう。

一目均衡表の雲の中に入り、弱い形状だ。昨日の安値(1.2961)を下回ると下値模索の展開になるだろう。

次に、ポンド円のチャートは以下の通り。

ポンド円は143円前後での推移が続いている。ポンド円の方向感はないので、ポンド・ドルの動きに注意したい。