ビデオゲーム小売のゲームストップは、レイヤー2のイーサリアム(ETH)スケーリングソリューションを展開するイミュータブルX(Immutable X)と提携し、NFTマーケットプレイスを開発すると発表した。ゲームストップは、NFTの取引と発行にイミュータブルXの技術を利用する。

イミュータブルXの開発者によると、新しいNFTマーケットプレイスは、ガス代のかからない100%カーボンニュートラルな仕様になると主張。さらに、両社は、NFTのコンテンツクリエイターや技術開発者を対象に、イミュータブルXのネイティブトークンであるIMX建ての1億ドルの助成プログラムを開始する。一方でゲームストップは、あるビジネス目標を達成した時点で、最大1億5000万ドル分のIMXトークンの権利を得ることになるという。

発表時点では、ビデオゲーム、Web3、メタバース、ITサービス、デジタルブランドなどを開発する企業や自律分散型組織(DAO)のみが助成の対象となる。1月にゲームストップは、20人以上の新しいスタッフの雇用を発表し、NFTゲーム開発のためのブロックチェーン企業との2つのパートナーシップを発表するなどして、NFTスペースに参入した。

ただ、ソーシャルメディア上では、ユーザーはこの展開に批判的な人もいる。@LouiePikmin2は次のように書き込んでいる。

"うわー、流行に多額の投資をするなど、ビジネスを継続するために本当に何でもするんだね"。

ゲームストップ株は、2021年1月の史上最高値から70%以上下落している。株価の勢いが衰えたことで、あまりハッピーではない投資家たちのコミュニティが形成されてしまった。

さらに、分散型取引所向けに設計されたETHトークン・プロジェクトであるLoopringがゲームストップと事前交渉していたにもかかわらず、今回の発表に触れられなかったことにユーザーは不満を持っているようだ。ただこれについては、同日の証券取引委員会へのゲームストップの提出書類で、Loopringが現在もNFTのマーケットプレイスに関与していることが明かされている。