ゲーム小売業のゲームストップは、米国の仮想通貨取引所FTX USと提携し、より多くの顧客を仮想通貨に誘導し、オンラインマーケティング施策で協力することを発表した。

9月7日の発表によれば、ゲームストップは新しいパートナーシップにより、ゲームストップの顧客にデジタル資産のマーケットプレイスを含むFTXエコシステムを紹介し、同時にゲームストップがFTXの「米国における優先的リテールパートナー」になるという。

また、このパートナーシップにより、ゲームストップの一部の小売店ではFTXギフトカードが取り扱われる予定だ。8月31日現在、ゲームストップの店舗数は全米で2970店舗となっている。

ゲームストップのマット・ファーロングCEOは、第2四半期決算説明会において、この新しいパートナーシップは小売業界において「ユニークな」ものを確立することを目的としていると述べている。

「今回発表したFTXとの取引は、当社のコマースとブロックチェーンのチームが手を携えて協力し、小売の世界でユニークなものを確立するためのものだ」

新しいパートナーシップのニュースは、ゲームストップが2022年7月30日に終了した四半期の決算を発表したのと同じ日に発表された。

ゲームストップの四半期売上高は4%近く減少して11億4000万ドルとなったものの、このニュースを受けて時間外取引でゲームストップの株価は12%近く上昇し、1株当たり26.84ドルに達した。

ゲームストップは1月にNFTとWeb3ゲーム部門を発表し、7月11日にはイーサリアム(ETH)のスケーリングソリューションImmutable Xと提携してNFTマーケットプレイスを立ち上げ、今年に入ってWeb3への取り組みを大幅に強化している。

ファーロング氏は決算説明会で、マーケットプレイスの立ち上げは、ゲーマーやコレクターにとってますます重要になる「仮想通貨、NFT、Web3ゲームの垂直方向におけるゲームストップの長期的成長の追求をサポートする」ものだと語っている。

DappRadarによると、マーケットプレイスでは開設以来、2126万ドルの取引量が確認されている。マーケットプレイスでの活動は開始以来大きく減速しており、過去7日以内にマーケットプレイスで発生した活動はわずか92万2350ドル相当である。