米ゲーム販売のゲームストップは、規制の不確実性を理由に、来月からNFTマーケットプレイスのサービスを段階的に終了すると発表した。
ゲームストップはウェブサイト上で声明を発表し、ユーザーにNFTプラットフォームへのアクセスは2週間ほどで終了すると通知した。
「2024年2月2日以降、お客様はNFTの購入、売却、作成ができなくなります。お客様のNFTはブロックチェーン上に存在し、他のプラットフォームを通じてアクセスおよび売却することができます」
同社は、規制の不確実性を、サービス縮小の原因として挙げた。
声明では、「ゲームストップは、クリプト分野で継続している規制の不確実性のため、NFTマーケットプレイスを終了することにしました」と述べている。
ゲームストップは米国に本社を置いている。仮想通貨業界の多くのリーダーが規制の明確化を要望している中、米国証券取引委員会(SEC)が最近、11のビットコイン現物上場投資信託(ETF)を承認する決定を下したことは、規制当局がこの分野のさらなる規制を受け入れつつあることを示す好材料とみられている。
Today’s spot Bitcoin ETF approvals mark a historic milestone for the future of the digital asset ecosystem.
— Patrick McHenry (@PatrickMcHenry) January 10, 2024
While action to provide clarity and certainty for digital assets remains necessary, the steps taken today are a significant improvement over regulation by enforcement. https://t.co/RC0OLHB1zQ
ゲームストップは近年、仮想通貨の提供を縮小している。
2023年8月、ゲームストップがiOSおよびChrome拡張ウォレットへのアクセスを停止するため、顧客に「シークレット・パスフレーズ」へのアクセスを確保するよう推奨したことが報じられた。

2022年12月には、ゲームストップは第3四半期に9470万ドルの純損失を計上し、デジタル資産部門の従業員を解雇したことを受けて、仮想通貨への注力を減らす意向を示した。
ゲームストップCEOのマット・ファーロング氏は、同社は仮想通貨に前向きなものの、投資家の資金を危険にさらしたくなかったと弁明した。
「私たちは引き続き、ゲームの世界でデジタル資産に長期的な可能性があると信じていますが、株主資本をリスクにさらすことは、これまでも今後もしません」