米国仮想通貨投資会社ギャラクシーデジタルのOTC(店頭)トレードデスクが、第3四半期(7-9月期)に過去最高の取引高を記録していたことが明らかになった。米国仮想通貨市場における機関投資家による需要の強さを改めて示した。

第3四半期の仮想通貨トレードの取引高は、前年同期比で75%増加し、14億ドル(約1470億円)を記録した。第3四半期の終了時点で運用資産は4億740万ドル(約430億円)に到達した。

元ゴールドマンサックスのパートナーでギャラクシーデジタルのCEOであるマイク・ノボグラッツ氏は、コインテレグラフ に対して、「マーケット全体のボラティリティと低金利環境下でのリスク調整済みのリターンを見つける新たな方法として、機関投資家の需要が過去1年で急増した」と述べた。

「2021年にかけてビットコインやイーサリアムなどデジタル資産の普及が進むとみている。伝統的な投資家は仮想通貨が分散投資の手段の一つでありゴールドの代替であると気づくだろう」

ギャラクシーデジタルは2018年に設立。機関投資家を仮想通貨業界に呼び込む狙いで作られた。

2017年の強気相場は個人投資家によるFOMO(乗り遅れることに対する恐怖)が牽引したが、現在の強気相場は機関投資家による参戦が大きく貢献しているとみられている。とりわけ米国では、今年4月の著名投資家ポールチューダージョーンズによるビットコイン投資表明以降、リスクヘッジ資産としてのビットコインに対して注目が集まっている。

翻訳・編集 コインテレグラフ ジャパン