ファンドストラット社の共同創立者でありストラテジストであるトム・リー氏が、同社報告書の中で、ビットコイン(BTC)が今年半ばまでに2万ドル、今年末までに2万5000ドルに達するとの予測を再び述べた。

 米CNBCによれば、リー氏は「ビットコインについて価格目標を公表する唯一の主要なウォール街のストラテジスト」だ。

 リー氏はビットコインは今年「容易に2倍」になり得るという18年1月前半にした価格予測についてのコメントを繰り返した。

 ビットコインは現在、高値のほぼ半値以下で取引されている。

 リー氏はレポートの中で、上場企業による仮想通貨の発行が増えるとも予想。楽天による「楽天コイン」発表の例を挙げている。同様に、メッセージアプリLINE(ライン)が今年1月に仮想通貨取引サービスの導入を発表していることにも言及した。

 リー氏はまた、スターバックス、フェイスブック、アマゾンといった大企業数社が今年ブロックチェーン技術を取り入れそうだと考察している。

 リー氏はスターバックス会長ハワード・シュルツ氏が2月27日のコメントで消費者向け支払いアプリにブロックチェーンを使用する可能性をほのめかしていることに言及し、またフェイスブックとアマゾン共に「今年仮想通貨戦略を発表」し得ると仮説を立てている。フェイスブックによるICOの可能性もあるという。