金融安定理事会(FSB)は、2020年の作業プログラムを発表し、「グローバルステーブルコイン」の規制問題に関して協議を行い、最終レポートを提出するとしている。
FSBは主要国の中央銀行や金融監督当局などが参加する政府間組織だ。
2020年の作業プログラムの中で、FSBはグローバルステーブルコインについて「金融の安定性を含め、規制当局に多くの課題をもたらす可能性がある」と指摘。その一方で、経済全体には大きなメリットをもたらす可能性もあると言及している。
FSBは常設委員会の1つ「規制監督上の協調に係る常設委員会(SRC)」でステーブルコイン規制の問題について検討を進めている。SRCの議長には、今年9月、日本の金融庁出身の氷見野良三氏が就任している。
また脆弱性評価に関する常設委員会(SCAV)でも、グローバルステーブルコインを含めた仮想通貨のモニタリング枠組みをアップデートする作業を進めているという。
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