ステーブルコインは仮想通貨よりも脅威、FSBが指摘 | G20でリブラ議論へ【ニュース】

米ワシントンDCで現地時間17日と18日、G20財務相・中央銀行総裁会議が開催される。G20では、デジタル通貨や仮想通貨リブラなどが議論される見込みだ

開催に先立ち、金融安定理事会(FSB)はG20向けの書簡を発表。FSBは、リブラのような「グローバルなステーブルコイン」が仮想通貨よりも脅威となるとみているようだ。

FSBは主要国の中央銀行や金融監督当局などが参加する政府間組織だ。

FSBのランダル・クオールズ議長は書簡の中で、金融安定性を巡る3つの主要なリスクの1つとして「ステーブルコイン」をあげた。

書簡では「暗号資産は現時点でグローバルな金融安定性への脅威をもたらさないが、新しいリスクについては警戒していく」と、従来通りの表現をしているが、問題は次のセンテンスだ。

「ただし、『グローバルなステーブルコイン』の導入は、多くの課題を突き付ける可能性がある。これには金融安定性に対する課題も含まれている」

クオールズ議長は想定される複数のリスクを例示している。例えば、消費者および投資家の保護、マネーロンダリング・テロ資金供与対策(AML/CFT)、脱税、反トラスト政策、サイバーセキュリティなどだ。

FSBは、フェイスブックの仮想通貨リブラを名指ししていないが、想定されているのはリブラとみられる。

クオールズ議長は「新興市場や発展登場国の視点を考慮して」、ステーブルコインの規制問題を調査していくと書いている。リブラが、銀行口座をもたない人々(いわゆるアンバンク)の金融包摂を進めると主張しているのを意識したものとみられる。

書簡によれば、G7のワーキンググループが行っていた規制問題に関する作業をFSBが引き継ぐことになるという。

FSBは来年4月にG20に対して諮問レポートを提出。20年7月には最終報告書を提出するスケジュールだ。その中で、ステーブルコインに関する多国間の規制アプローチを示すことになる。

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