資産運用会社フランクリン・テンプルトンは、規制承認が進んだことでほかの仮想通貨投資商品の道も開かれる中、NYSE ArcaでXRPトークンを追跡する上場投資信託(ETF)を立ち上げた。
月曜日、フランクリンXRP ETFはティッカーXRPZでNYSE Arcaに上場し、投資家に仮想通貨へのアクセスを提供する。取引初日はグレイスケールXRPトラストETF(GXRP)のローンチと重なり、さらにビットワイズ・アセット・マネジメントやカナリー・キャピタルによる類似の提供も続いている。
XRPは、リップルが開発したオープンソース・ブロックチェーン「XRPレジャー」のネイティブ資産である。コインテレグラフ・マーケッツのデータによれば、仮想通貨は過去24時間で8.25%上昇している。
「XRPZは、グローバルな決済インフラの基盤となるデジタル資産へ、ETFによる透明性と監督のもとでアクセスできる、便利かつ規制に準拠した手段を投資家に提供する」と、フランクリン・テンプルトンのETFプロダクトおよび資本市場担当責任者デービッド・マン氏は述べた。
フランクリン・テンプルトンのXRP ETFの初日の流入データは入手できなかったが、NYSE Arcaは記事公開時点で768,692株の取引を示していた。ビットワイズのハンター・ホースリーCEOは月曜日、同社のXRP ETFが先週約1億1,800万ドルの流入を記録したと報告した。
フランクリン・テンプルトンのXRP ETFローンチは、同社が暗号資産指数ファンドやビットコイン(BTC)、イーサ(ETH)に連動する投資商品の提供を開始したことに続く動きである。
SECの法的問題が終結し、米国でXRPへの関心が再燃?
XRP ETFの立ち上げは、米証券取引委員会(SEC)がリップルおよびその幹部を提訴してからほぼ5年後に実現した。米規制当局は最終的に新たな指導部と政権の下で今年3月に訴訟を取り下げ、8月には1億2,500万ドルの和解で正式に終結した。
フランクリン・テンプルトンのXRP商品は、NYSE Arcaでの取引開始にあたりSECの承認を必要とした。