人気ネットゲーム「フォートナイト」のティム・スウィーニー創業者は5日、「フォートナイトの仮想通貨業界への一時的な進出は、事故だった」とツイッターで明かした。今月初め、フォートナイトのアイテム購入に仮想通貨モネロが使えるようになったことを受けて、モネロの価格は急上昇していた。

今月初め、フォートナイトの商品ストアが、決済サービスGloBeeを通して正式に仮想通貨モネロの受け入れを始めたという報道が出ていた。しかし、スウィーニー氏は、確かにパートナーと組んで商品ストアの立ち上げを進めていたが、「その過程のどこかで、モネロの決済が可能になってしまった」と述べた。

The Blockによると、現時点でフォートナイトのオフィシャル・ストアは、モネロを支払い手段から外した。スウィーニー氏は、フォートナイトを手がけるEpic Gamesの社員の多くは、仮想通貨の背後にある技術の「熱烈なファン」であるものの、「若いゲーマーたちを含む幅広い顧客に向けてサービスを開始するまでには、ボラティリティや詐欺行為に対する保護の充実が必要で、まだ多くの課題が残っている」と述べた。

またスウィーニー氏は、現時点で、仮想通貨関連の事業提携に関して何も話は進んでいないと付け加えた。

国内ではTOKIOがCM開始で話題に

フォートナイトは、現在1億2500万人が利用するバトルロワイヤルゲーム。国内でもTOKIOを起用して、年末12/28 からTVコマーシャルを開始した。テッククランチによると、フォートナイトの成功などからEpic Gamesは、2018年に30億ドルの利益をあげたという。

アイテム購入にモネロでの決済が可能になったことから、一時モネロは14%上昇していた。

(引用元:TradingView 「モネロ(XMR)/米ドルの推移(5日間)」)

モネロとは、仮想通貨の一種。ビットコインと非常によく似た性質であるが、ユーザーとそのトランザクションの安全性と匿名性をより高めている。モネロ・レジャー(台帳)は、ブロックチェーンと異なり、トランザクションの当事者間の実際のステルスアドレスを記録しない。ワンタイムのアドレスが生成され記録されるが、当事者の実際のアドレスとはリンクされない。2者間で行われたすべてのモネロのトランザクションは、関係のない2者間で発生したほかのトランザクションとグループ化される。モネロは、トランザクションを分割して複数の要素として送信し、分割された部分は別々のトランザクションとして扱われ、処理される。モネロの人気は、闇市場から注目されていることだけが理由ではなく、政府や企業、ハッカーから監視されたくない多くの人々が支持していると考えられる。

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