米国の著名な経済学者であるジョセフ・スティグリッツ教授とケネス・ロゴフ教授、ヌリエル・ルビーニ教授が揃ってビットコイン(BTC)の将来について悲観的な見方を示した。9日にフィナンシャル・ニュースが報じた。
ノーベル経済学賞を受賞したスティグリッツ教授は、とりわけビットコインの匿名性を批判。「透明な銀行システム」を作るという理想とかけ離れていると指摘した。スティグリッツ教授によると、ビットコインは「どんな政府も許さない無法な活動」を許容してしている。規制当局がまだ積極的に対応に乗り出していないのは、仮想通貨の市場が比較的小さいからとした上で次のように述べた。
「もし仮想通貨の市場が大きくなったら、規制当局はハンマーを持ち出すだろう」
国際通貨基金(IMF)の元チーフ・エコノミストだったロゴフ教授は、今後10年でビットコインの価格は100ドルまで下がるという以前からの批判的な見方を繰り返し示した。また「匿名取引」の規制についても「権力者」が取り締まりを始めるだろうと警告した。
2008年の金融危機を予測したとされるルビーニ教授は、ビットコインは通貨の条件のうちどれも満たしていないと指摘。さらにビットコインの高いボラティリティーについて触れながらビットコインは「ビットコインのコンフェレンスでも使われていないではないか。1日に20%も上下するものが何で次の価値貯蔵手段になりえるのか?」と一蹴した。
韓国の中央銀行は、先日、仮想通貨の投資額は実際大きくないので、株式市場と比較して地場金融機関がリスクに晒される可能性は取るに足らないという見解を明らかにしたほか、5月末には、オランダ政府が仮想通貨が経済の安定に及ぼすリスクは低いという見方を示した。