米仮想通貨取引所大手のコインベースは31日、同社初の最高コンプライアンス責任者(COO)にジェフ・ホロヴィッツ氏を任命したと発表した

 ホロヴィッツ氏はBNYメロン傘下のパーシングでマネージングディレクターとコンプライアンス部門の責任者を務めていたほか、シティグループやゴールドマンサックス、ソロモンブラザーズでコンプライアンスやマネーロンダリング対策の仕事に従事。連邦預金保険公社(FDIC)にも在籍していた。

 コインベースのCOO兼社長であるアジフ・ヒルジ氏によれば、今回のホロヴィッツ氏の起用は、「(コインベースの)新しいマーケットへの拡大、コインベース・カストディのような新しいサービスの導入、我々が最近アナウンスした免許を持ったブローカーディーラーの買収」を主導してもらうためだという。

「ジェフの起用は、コンプライアンスの複雑さをグローバル規模でナビゲートするのには、政策、金融サービス、コーポレートガバナンスの経験を持つリーダーによる指導に基づき、協調的かつ機能的な努力が必要だという認識に基づいている」

 ブログの投稿では、コインベースで最高法務・リスク責任者を務めていたマイク・レンプレス氏は、同社の政府関係との調整に専念できるようになるとしている。

 コインベースは最近、米証券取引委員会(SEC)の証券ディーラー3社を買収することを発表している。また7月末にはコインベースが政治献金を行う政治行動委員会(PAC)を設立したことも明らかになっている。これにより会社は、仮想通貨に対して有効的な政治家に対して献金を行うことが可能となる。