中国人民銀行前総裁の周小川氏がフェイスブックの仮想通貨リブラはIMF(国際通貨基金)のような団体が主導すれば信頼を勝ち取れると述べた。
2002年から2018年まで中国人民銀行の総裁を務めた周氏は、8日に北京で講演。現在のリブラのように複数の民間企業が主導する場合は、世間がリブラ協会の動機を疑問視すると述べた。周氏は、リブラ協会は間違いなくリブラから利益を得ようとするし、リブラを他の金融サービスとの連携につなげるとみている。
リブラは米議会を始め欧米を中心とした政治家や規制機関から厳しい批判にさらされており、予定通り来年に立ち上げることは難しいと見られている。
一方、中国人民銀行は独自デジタル通貨の開発を加速させている。
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翻訳・編集 コインテレグラフジャパン