グレースケールが立ち上げた米国初のチェーンリンク上場投資信託(ETF)は、仮想通貨市場全体が低迷するなかでも強い投資家関心を集め、初日から好調なスタートを切った。
ブルームバーグのシニアETFアナリスト、エリック・バルチュナス氏は水曜日のX投稿で、チェーンリンクETFが初日に累計4100万ドルの純流入と1300万ドルの「堅調な」取引高を記録したと述べた。「初日フローは4100万ドル。仮想通貨ETFはまたしてもヒットをきめた。唯一冴えなかったのはドージコインだけだが、まだ始まったばかりだ」とコメントした。
このデビューは、機関投資家やプロ投資家が、企業戦略やファンド戦略に組み込み可能な規制されたアルトコインへのエクスポージャーを待ち望んでいることを示す新たな兆候といえる。
比較として、ソラナETFの初日出来高は820万ドルにとどまっている。またXRP ETFは今年のアルトコインETFの中で最大となる初日2億4300万ドルの流入を記録している。
「大ヒットではないが成功」と専門家
ETFアナリストのジェームズ・セイファート氏は水曜日のX投稿で、チェーンリンクETFは「派手な大成功というほどではない」が、1800万ドルの初期シードを含め総資産はすでに6400万ドルに達していると述べ、「チェーンリンクはロングテール資産でもETF枠組みの中で成功できることを示している」と評価した。
ロングテール資産とは、人気が低く流動性も薄いものの、リスクとリターンが高くなりやすい金融資産を指す。
LINKの価格は過去1週間で9.8%上昇したが、ETF上場によっても過去1年間の39%下落を覆すには至っていない。
LINKはチェーンリンクネットワークのネイティブユーティリティトークンで、バリデータノード運営者への報酬や、プロトコルのオラクルデータ提供サービスの支払いに使用される。
チェーンリンクは分散型アプリケーション(DApp)や資産トークン化プロトコルに対し、現実世界のデータを正確かつ安全に提供する分散型オラクルを供給している。チェーンリンクの分散型オラクルとクロスチェーン相互運用サービスは、より複雑な分散型金融(DeFi)プロジェクトを構築する開発者にとって基盤的な役割を果たしている。
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