イーサリアム(ETH)のブロックチェーン上で利用できる非中央集権型仮想通貨コレクションゲーム、ブロックチェーン・キューティーズは、EOSでの利用が可能になったと発表した。これにより、ブロックチェーンキューティーズは「2つのブロックチェーンを同時に公式サポートする最初のゲーム」となったと、開発会社は述べている。これにより取引はより速くなりとされ、プレイヤーはETHベースのキューティーとEOSベースのキューティー両方を育てることができるようになる。

代替不可能なトークンをサポート

プレイヤーはこの先、EOSウォレットを利用してゲームにログインし、最初のEOSキューティーの繁殖を開始することができる。ブロックチェーン・キューティーズによれば、プライベートキーのインポートには1分もかからず、システムに入ってからは、プライベートキーはローカルに保存されることで安全が確保される。ゲームを開始するには、EOSブロックチェーンでユーザーが保持しているリソースである、CPU/バンド幅およびRAMをプレイヤーが分配する必要がある。ステークしたトークンの量は、いつでも「アンステーク」することができると、同社は述べている。

ブロックチェーンキューティーズがEOSブロックチェーンをゲームに実装することにした大きな理由の1つは、同プラットフォームが提供する代替不可能なトークンサポートである。「そのようなデジタル資産をサポートするブロックチェーンプラットフォームはあまり多くない」と、同社は語る。すべての仮想通貨コレクティブル、つまりキューティーは、独自で、仮想通貨の価値を持つ代替不可能なトークンである。これらのトークンは、プライヤーがお互いに売買したり、ゲーム内のマーケットプレースで取引できるペットや可愛らしい動物としてあらわされる。プレイヤーはさらに、変異を加えることで自分だけの空想上の動物を繁殖させることも可能で、そうするとキューティーはより高価になる。

「記録破り」のスケーラビリティ

EOSブロックチェーンとの協働のもう1つの理由は、そのトランザクションスピード、一般への普及度合い、そしてスケーラビリティの問題を解決できる「記録破り」のスケーラビリティという特徴である、と同社は述べている。

EOSは、デリゲーテッド・プルーフ・オブ・ステークコンセンサスメカニズムを最初に取り入れた仮想通貨の1つである。このテクノロジーによって、プラットフォームがスケーラビリティを「1秒に数百万トランザクション」まで高めてくれることを同社は期待している。

トレンドとしてのキューティーズ

ブロックチェーン・キューティーズは18年4月に公式リリースされた。17年6月に史上初のブロックチェーンゲーム、クリプトパンクのローンチで始まった非中央集権型仮想通貨ゲームのトレンドの一部となった。開発者たちは、プレイヤーがデジタルパンクの収集、入札、販売できるようになった。その数ヶ月後の17年11月、独自のマーケットと価値ある資産、そしてネコちゃんを生み出せる、クリプトキティーズが優位に立った。クリプトキティーズの開発者たちは、イーサリアムネットワーキングにラグを生むという先駆的なアプローチを生み出した。その結果として、プレイヤーが繁殖した独自のバーチャルネコちゃんが100万を超えるという記録を打ち立てた。最高額のネコちゃんは、約17万ドル(約1920万円)相当の600ETH以上で売買された。

ブロックチェーン・キューティーズは次なるコレクションゲームのブームの一部となっている。同ゲームは育成機能をネコからトカゲ、子犬、クマ、架空の動物といったその他の生き物に拡大した。それぞれの代替不可能トークンはプレイヤーが解読する独自のゲノムを持っており、それぞれの独自の特徴がトークンの価格を上げることになる。

 

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